2004年11月01日

ブログの記事は楽しいですか?

 この記事はパラドックスになっています。理由は読めばわかります。

 RSSリーダーというソフトを最近使い始めました。いくつものブログや掲示板を巡回する手間が省けるだけでなく、キーワードを設定すると、そのキーワードの入ったブログの記事を自動的に拾い出してくれます。
 「キーワード設定」の機能を使ってブログの記事をウオッチしていると、中には有益な情報もありますが、気が滅入ることのほうが多いです。理由は二つ。一つは、愚にもつかない感想みたいなことしか書いてないのが多いこと。ま、これについては、私自身もそういう記事を出してますので(たとえば昨日の昼下がりに出したこれとか)、人のことは言えないのですが。蛇足ながら言い訳しておくと、私の場合は、そうした記事の中にも何らかの情報もしくはメッセージを織り込むようにしています。日曜昼の記事では、「店内に第九」という季節の話題と、「明日は年賀葉書の発売日」という忘れているかもしれない情報。敢えて「新紙幣の発行」は入れませんでしたが。

 もう一つ、これが厄介な本日の本題。
 怒りや愚痴がとっても多いんです。それも、あまりに理不尽な内容が多い。
 「りそな」というキーワードで集めたブログの記事からは、記事の筆者がりそな銀行のサービスや応対に不満を抱いていることがわかります。状況はりそなに限らずミスドだって同じなんですけど。それはいいんですが、記事での批判は、私から見ると「それはないんじゃないか」というものが多い。たとえばりそなについて「5時まで開いてる窓口で、税金の納入書を3時過ぎに持っていったら、3時までですと突き返された、胸くそ悪い」みたいな。自行だけではどうにもならない部分というのがあるでしょうが。マクドだって朝10時まではハンバーガー買えませんよ。「ミスド」でも見つけました。「今日までです、と言ってミスドカード渡されてもうれしくない」って、もらえるだけいいじゃない。あなたドーナツ買いに行ったんでしょ。ミスドに今日行ったって、カードなんかもらえませんよ。今日と明日はプレプロ(キャンペーン期間の端境期)なんだから。
 しかも、そういう理不尽な感情に基づいて、記事にはだいたい罵倒の言葉が入っています。使えないだの、胸くそ悪いだの。自分に向けられた罵倒でないとわかっていても、読んでいて気持ちのいいものではないですね。

 でも、これだけなら問題は小さいのです。一応キーワードに関する記事ですし。
 こういう記事が引っかかってくるんですよ。ある日「★★★」というキーワードで発見した記事は、こういう内容でした。(おことわり:実際の記事に基づいて為栗が同じ内容で作文したものです)
 ★★★でランチ、百均で買い物、その後スーパーで商品を眺めていると、常に同じ人影が自分の視線に入った。若い男で服装はダサめ、怖い雰囲気ではないが気味が悪い。
 その男が寄ってきて話しかけてきた。
  男「あ、あのう…」
  私「はい?」
  男「僕の事覚えてますか? あの…」
  私「は?」
  男「僕ずっと前から、あのッ!ス…」
 私は「何なの!? 超キモい!!」と思って、その男を一切無視して足早に避難した。すると男もすぐに店を出たようで、もう姿を見せなくなった。しかし私は怖いので、店員さんに「変質者がいる」と事情を説明(あまり相手にしてくれなかった)。店を出てからも、近くにいるかもしれないのでおびえながら帰宅。
 ストーカー被害にあってる人はいつもこんな怖い思いをしてるんだなあと思った。近所にも変な人はいるものだ。これからは戸締りや鍵閉めをしっかりやろうと思った。
 何か最近ついてない。

 この記事、「★★★」は単に最初に出てくるだけで、全体の内容と関係ありません。
 そして、全体の内容…。勘弁して欲しい。ここでは為栗の文体に書き換えてありますが、原文は生の感情むき出しの読むに堪えない文です。本当はこの記事だけで痛烈な女性批判の記事を書きたいぐらい。この筆者はなんて残酷なんでしょうか。仮にも自分に好意を寄せている人物(相当不器用みたいですが)に対して、「気持ち悪い」を理由にここまで口汚く罵ることができるんですから。そりゃ店員だって相手にしたくはないでしょうよ、こんな女。
 これで「“誰かを想う気持ち”を忘れないように書いている日々の日記」という趣旨のブログですから、あきれ返ります。RSSリーダーで拾った時と、この記事を書く時の2回、私はこの記事の原文を読みました。もうたくさんです。
 原文には「あなたは残酷な人ですね。」とコメントしておきました。(2004.11.03 01:11追記:コメントはソッコー削除されたようです)

 というわけで、この記事がパラドックスである理由がおわかりですね。ブログの記事が「楽しくない」という批判をしているこの記事そのものが、批判されている記事の条件をそっくり満たしているからです。別の言葉で言うと「天に唾する」となります。
 かつてブログにこんな記事を出しました。この中に「不吉は言うべからず」という項目があります。悪いこと(事実のほか感情なども含む)は、口に出して言ってはいけない、と。わかっちゃいるんですよね。でも、自分が何か自己主張したいときというのは、たいてい何らかの形で「不本意」の感情を伴っています。何かを批判する時は、それが自分の本意と異なることの指摘であるわけです。故人を悼む記事にはその人が亡くなったという喪失感が入っていますし、夢の内容を記述して「なぜだ」という文章には、その夢の内容が理解できないという不本意な感情が根底にあります。もちろん心から喜ばしい気持ちで自己主張することもあるのですが、私の場合は非常に低率ですね。悩み多きこの世において、不本意なことすら楽しんでしまう能力のある人を、心底うらやましく思います。私は不本意は不本意としてしか解釈できませんので。

 「ここまで文句たらたら言うんだったら、キーワード設定でブログ記事ウオッチするのやめろよ」という声が聞こえてきそうですね。もちろんやめはしません。わかりきったことです。貴重な情報はこういうゴミの中に埋もれていることが多いのですから。

 ほなさいなら。
posted by 為栗 裕雅 at 12:03| 東京 雨| Comment(4) | TrackBack(1) | 思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
してぐりさん、こんにちは♪
コメント入れるのが日課になっているような。。。(^^ゞへへへ
原文は、キャッシュ残っているのでしょうか?
ちょっと興味が湧いたので、ググってみたのですがヒットしないのね。
まあ察するにー どうせ20代の小便臭い器量のない(顔のことじゃないよ、中身の意味ね)女なんだろうなと。<その日記を書いた方
10教えても1しか見ないようなさ。そういう手合なんじゃないかな?
結局この女性も、その男性が男前だったら(笑)、そういう反応はしなかったと思うのね。洞察力のない人間の日記を読んでも、時間の無駄ですよね。まあ、そしてそういう日記に定期的に書き込みにくる人間も、結局は。。。(省略

してぐりさんが、「残酷でヒステリーな女性」を多く目の当たりにして、女性不信(不振)にならないことを願っていますよ。:-)
Posted by fumi_o at 2004年11月13日 11:09
おはようございます。私の日課って何だろう?

 ネタにした元記事は削除されたようです(ここでネタにしたせいかどうかは知りません)。

 この記事にトラバをいただいているこにさんって方は、女性の立場から書き手に共感できるそうで、「為栗こそ残酷である」とおっしゃっています。
 残念ながらこにさんの説明では私の見解は動きませんで、かの女性が私の視点から残酷に映るのは変わりありません。解釈で力点を置く場所が違うのですから仕方ないんですが。

 「本性」という点でうまく私をだまして、しかもだまされたことに一生気づかないようにして欲しい。それができる人がいればパートナーにしたいですね(前者はともかく、後者が難しいでしょう)。
 もっとも、私のパートナーになろうという奇特な女性は、相当の覚悟が必要だと思います。私のようなややこしい男を操縦する精神的負担と、事実上のヒモを抱える経済的な負担との双方で。そう考えると、女性不振(?)は私にとっては宿命なのかなと思います。その気になれば付き合う女性は現れると思いますが、その結果「不幸な女性」が誕生するわけですから。結果責任ということを考えると、なかなか踏み切れません。
Posted by してぐり(管理人) at 2004年11月15日 09:06
はじめまして♪わにこと申します。
こにさんの記事とコメント、拝見しておりました。
私は女性ですが、してぐりさんと全く同じ視点でありました。本当に変態であったのならともかく、勇気をふりしぼってアタックしてくれた人である可能性を思うと、心が痛みます。
本当に「きもい」人であるのか、不器用に純粋な人であるのかは、ちゃんと警戒しながら話を聞いて判断しようと考えてしまうので、つっこまなくてもいい所に、足をつっこんでしまう性質。
交通事故の話も、私も、7:3くらいの割合ですが、どうしても相手の立場や痛みにも同時に視点を置いてしまいます。
よく失敗をするドジな性格なので、責められる立場の人の気持ちがわかってしまうのかもしれません。
自分の痛みと、相手の痛みを二重に背負って、なんだか、がんじがらめになってしまいがちです。

だから、一方的であったとしても、きっぱり、さっぱりとドライな思考の方は、ちょっと羨ましいです。不要なストレスをためにくいと思います。きっと。

告白のお話について、男性の友人二人に状況を話して意見を求めてきたんです。どちらも私と同じ意見かと思っていたのですが・・・

K:追ってきて、スーパーなんかで声かけてくるなんて、気持ち悪いにきまってる。女が声をかけてきたとしても、俺は逃げる。気味が悪い。

M:その女性を外見だけで「好き」だと言いに行ってしまう人も、その男性の自尊心とかをいっさい考慮できずにゴミくずのように反応する人も、どっちもどっち。同レベル。

M君の意見は、ちょっと興味深かったです。
たしかに、そーゆー安易な思考の人だからこそ、そーゆー目にあうのだとも言える気がします。
かっこいい男性だったとして、女性の対応が違ったとしても、外見のみでなびく女性なんて、底が浅いです。つまり、底が浅い同士のカップルが成立・・・(^^;)
女性の内面ごと深く好意を抱く男性には、こういう状況に縁がないのかもしれません。

あ、ちなみにM君は、交通事故の時は、相手に容赦しないタイプです(私が交通事故で打撲を負ったときに、対応の仕方で意見が割れました)。K君は、相手側にムカつくほど寛容です。

男性も女性も、ほんとうに価値観さまざまだなーと実感しました。
してぐりさんも、もし交際相手をさがすのであれば、本性をかくした女性ではなく、素のままで価値観が反発しあわない人をさがせばいいんだと思いますよ。

・・・・・ヒモって、どうヒモなんですか?(笑)
Posted by わにこ at 2004年11月15日 19:53
わにこ さん、はじめまして。管理人のしてぐりと申します。「遊牧民のゴタク」へようこそ。

》自分の痛みと、相手の痛みを二重に背負って、なんだか、がんじがらめになってしまいがちです。
■優しいかたなんだと思います。

》だから、一方的であったとしても、きっぱり、さっぱりとドライな思考の方は、ちょっと羨ましいです。不要なストレスをためにくいと思います。きっと。
■私もそう思いますね。いい意味で無神経になれれば楽なのに、と思います。

》M君の意見は、ちょっと興味深かったです。
たしかに、そーゆー安易な思考の人だからこそ、そーゆー目にあうのだとも言える気がします。
■なるほど。Mさんの言うことはもっともですね。
 ただ、私は敢えてそういう不器用な男の肩を持ってやりたいですね。なぜなら、かつての自分を見ているようだから。

》男性も女性も、ほんとうに価値観さまざまだなーと実感しました。
■確かに。こうしてみると、私は少し「女性とは」「男性とは」という固定観念にとらわれすぎていたかな。

》してぐりさんも、もし交際相手をさがすのであれば、本性をかくした女性ではなく、素のままで価値観が反発しあわない人をさがせばいいんだと思いますよ。
■…はい。おっしゃるとおりです。

》・・・・・ヒモって、どうヒモなんですか?(笑)
■そのままです。私ってホントに経済力がない上に、怠け者なんですよ。
 幸か不幸か、私は「飲む」だけで「打つ」も「買う」もやりませんが。
Posted by してぐり(管理人) at 2004年11月16日 15:44
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